今年は創立55周年、今以上に交流を盛んに
東海科学機器協会理事長
岡野忠弘(名古屋科学機器株式会社)
皆様 あけましておめでとうございます。豊かで明るい新春をお迎えのことと存じます。
さて、今年はどのような年でしょうか、いやどのような年に期待、またはしたいでしょうか。
昨年から申しております「産・官・学」の進歩は、いよいよ実用段階の地域、企業、団体も出てまいりました。皆様はいかがでしょうか。例えば名古屋市や愛知県、豊橋市、岐阜県、大垣市などは大いに成果をアピールされています。ぜひともお近くの公的な研究所をお訪ねください。なんらかのヒントが得られると考えます。我々業界は「研究開発支援産業」です。きっと待ち望んでおられるでしょう。気軽にご訪問ください。
今年は東海科学機器協会創立55周年の記念式を5月に開催します。会員企業様及び従業員様の永年勤続等の表彰式もいつもどおり行います。ふるって参加をお願い申し上げます。来年はいよいよ第21回最新科学機器展開催の年です。その助走の年になります。本年も会員様のお役に立つような事業を開催いたします。皆様との交流が今以上に盛んになりますよう祈念しております。
新しい十二支の始まりを迎えて
東海科学機器協会副理事長
八神 基(株式会社ヤガミ)
あけましておめでとうございます。
今年は十二支の子年、12年の歳月が巡って、また新しい十二支がここより始まる年です。年回りに感慨の深いものを感じ始めるようになるのは当方の歳のせいなのでしょうか。
また今年は、TKK創立55周年を迎える輝かしい年でもあります。
さて、昨年はTKKにとって嬉しいことは皆様のご助力により会員数の増加が叶い、110社となったことでした。一方悲しいことは副理事長職を務められていた小澤嚴さんを亡くしたことです。小澤さんとは30年近くに亘る付き合いを頂いていただけに訃報を聞いてからは茫然自失、今にも小澤さんが「お待たせ~ッ」と来るはずだが……なぜ?と、ふと未だ思ったりします。痛恨の極みでした。
今年はアメリカ・中国の経済減速が云われ、わが国経済の転換期と重なって、かなり際どい淵へ追い込まれそうな予想です。我々の科学機器業界でも個別企業ごとに、その取扱商品や顧客層により相当厳しい局面に嵌る場面が出てくると予想されます。まだまだTKKの当地区は恵まれているのが幸いであると存じます。
どんな業界にあっても50年に亘りトップシェアを維持した企業は未だかって存在しません。会社は慢心と倣岸、これは少し調子がよくなると擡げてくる人のサガ、さもなくば放漫経営、これで大体ダメになる。とりわけ科学機器業界は派手に一発などとは無縁の業界。近道は怠け道だ、地道にコツコツ、これしかありません。
さて、TKK創立55周年の式典およびパーティーは5月13日(火)に名古屋観光ホテルにての開催を予定しています。併せて当日に開催されますTKKの定時総会にて役員の改選が行われます。選挙方法が二期前から変更になっています。総会開催の案内時には送付されますが、新たに役員候補者に相応しい方を推挙くださるようお願い申し上げます。TKK現役員の平均年齢も上がってまいりました。恰も今年は、若くて活きのいい方が今後のTKKを担って行くに相応しい十二支の最初の年であります。
今年こそは
東海科学機器協会理事
竹田 政夫(株式会社イリエ)
第46回TKK野球大会を、初優勝という、最高の結果で終えることが出来ました。
チームで目標に向かって努力し、達成する喜びを感じることができました。この結果は、チームメイト・応援に来て下さった方・サポートして頂いた会社無くしてありえません。本当に感謝しております。
今大会を振り返って、4試合全て厳しい試合でした。なかでも決勝戦は、初回で4失点してしまいました。私は少し試合を諦めそうになりましたが、チームはそんな気配を一切見せず、励ましてくれました。そして追いつき、結果優勝を得ることができました。本当に頼りになるチームメイトに恵まれました。おまけに最優秀選手賞という、名誉な賞を頂き、チームに取らせて頂いたとつくづく感じます。この経験を今後に活かせるように精進していきたいと思います。
2008年所感
東海科学機器協会理事
各務 隆弘(朝日テクニグラス株式会社)
TKK会員の皆様には心新たに新春を迎えられたことと存じます。昨年は内政、国際情勢に様々な動きが見られました。とりわけ経済状況は米国の経済動向を敏感に反映して国内景気も政府短観表現に苦渋の色彩も色濃く、いま一つ景気回復の実感がつかめませんが、果たして今年はどのような経済展開が見られるのでしょうか。
昨年までの興味は中国元の切り上げや、EC圏ユーロの高止まりが過去の経済履歴にはなかった昨今の特徴です。中国元については別項にゆずるとしてドイツ製品を扱う弊社としてはユーロの為替は無視できません。
今やEU連合が目指した米国に対峙できる経済の枠組みが、かつての中世以来の列強諸国を中心にその枠組みの実効性が形成されてきている認識をしなければなりません。EUは欧州共同体 (EC) から発展、1993年11月1日、マーストリヒト条約により発足。ヨーロッパ各国において経済、政治、軍事など社会的なあらゆる分野での統合を目指しています。本部はベルギーのブリュッセル。現在の加盟国は27か国です。
さらに発展途上のEU域近隣の小国も加盟を目指し、一進一退しながら螺旋を描いて強力なネットが構築されていくのでしょう。通貨を基軸として個別の文化、歴史を尊重しながら幅広い事項での「統合」が、強い欧州を育んでいる事例です。
この意味でも組織とか、枠組みとかは最早1個では成りゆかず、東海科学機器協会も日本科学機器団体連合会に所属する意味に「ある種の統合」と看做すこともできましょう。 一方業際として粉体、清澄、計量との連携もあり、各方面から入手する様々な情報が、TKK会員あてにメール配信されているのはご承知かと存じます。年間事業への皆さんの積極的な参加に感謝しつつ、個々では不可能なことも徒党を組めば可能なことがあります。更に様々な角度からの助言もTKKに寄せて頂きたく、皆様のご意見を事業改革委員会がお待ちいたします。
今年TKKは創立55周年の節目を迎えます。記念事業実行委員会では着々と準備が進んでいますのでご期待ください。
この一年が皆様方にとって実り多き年になりますよう祈念申し上げます。
新しい年を迎えて
東海科学機器協会理事
水野 隆二(株式会社カーク)
会員の皆様には益々のご健勝で清々しい新年をお迎えの事と心よりお慶び申し上げます。
昨年は協会の事業等に積極的にご参加いただきありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて皆様方の企業におかれましては、今年はどのような景気動向を予想されておられるのでしょうか。企業買収・企業統合・リストラといった、生き残りをかけた痛みを伴った企業体質の変化が、ものすごいスピードで進んでまいりました。いつの時代も企業運営は厳しいものです。汗を出して、知恵をしぼり、一生懸命に働くといった当たり前のことを実行することが益々大事なことのように考えます。
ところで、産・官・学における研究開発体制も徐々に整備され、科学技術創造立国としての基盤も確立されつつある今日、私共もこれらの支援産業として地域の産業活性化に向けて役に立つ企業であり、そして協会として皆様方といっしょになって期待に応えていく、そんな一年としたいものです。
皆様にとりまして今年も良い年でありますことを心よりお祈り申し上げます。
2008年新年を迎えるに当たって
東海科学機器協会理事
中村 眞一(株式会社島津製作所名古屋支店)
東海科学機器協会会員の皆様新年明けましておめでとうございます。
旧年中は色々お世話になり有難うございました。本年も宜しくお願いいたします。
さて今年は子年、俗説では神様が十二支の動物を決める際、家の門の前に来た順番に決める事にしたそうです。牛は動きが鈍いからと真っ先に出かけ、一番に門の前に着いたのですが、門が開けられるとき牛の頭に乗っていた鼠が牛の前に飛び出たので、鼠が一番になったそうです。猫も十二支に入れてもらおうと準備をしていたのですが、鼠が集合の日を、わざと間違えて教えたので望みがかなえられなかったそうです。それで今でも猫は鼠を追いかけ回すのだといわれています。ずる賢い鼠ですが、これも処世術の一つとして御参考までに御案内させていただきました。
昨年は清水の森清範貫主は「偽」という文字を黒々と書き上げましたが、今年はもう少し、良い話題が出てくる事をお祈りして新しい年を迎えたいと考えています。
今年はオリンピックイヤー
東海科学機器協会理事
木下 実(合資会社木下理化)
明けましておめでとうございます。
本年はTKK創立55周年の年です。より一層TKK行事への参画をお願い申します。
さて、皆様にとって昨年は如何な年でしたでしょうか。国内では老舗までもが賞味期限どころか中身までも偽り、官僚は毎週ゴルフ接待を受け逮捕され、また年金問題やC型肝炎患者の救済には他人事のように振る舞い、政治家は大臣が代わるばかりか、内閣まで放り出してしまった。リーグ戦2位で日本一のドラゴンズ。感動が半減だった。国外ではサブプライムローン問題。原油価格の高騰。何だか今年まで引きずるような危険を感じる。経済は減速という報道がちらちらと目に付く。「どげんかせんといかん!」と。第二の東国原知事の登用が急務ではないか。
今年はオリンピックイヤー。中国民のフェアーな観戦を願い、超一流のスポーツを見て感動の余韻をもって一年が過ごせたら幸いと思う。
霞ヶ浦カンツリー倶楽部には昭和4年、倶楽部設立趣意書に「ゴルフは己を偽らず、人を妨げず、人の喜びを自分の喜びとし、己を犠牲としても人の幸を楽しむ精神を基調として競技するものである。」とうたっている。「ゴルフ」を人類に置き換えたい。
TKK会員の皆様にとって今年も良い年でありますことをお祈り申し上げます。
子は十二支の始まり
東海科学機器協会理事
西村 己恵子(株式会社テクノ西村)
明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、清々しい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
今年は十二支の第一番目にあたる子年です。皆さんは“なぜ十二支に猫がいないの?”と疑問に思ったことはありませんか?
《・・・昔々の大昔のある年の暮れのこと、神様が動物たちにお触れを出したそうな。
「元日の朝、新年の挨拶に出かけて来い。一番早く来た者から十二番目の者までは、順にそれぞれ一年の間、動物の大将にしてやろう」動物たちは、おらが一番とて、めいめいが気張って元日が来るのを待っておった。ところが猫は神様のところにいつ行くのか忘れてしまったので、ねずみに訊くと、ねずみはわざと一日遅れの日を教えてやった。猫はねずみが言うのを間に受けて、喜んで帰っていったと。さて元日になると、牛は「おらは歩くのが遅いだで、一足早く出かけるべ」とて夜のうちから支度をし、まだ暗いのに出発した。牛小屋の天井でこれを見ていたねずみは、ぽんと牛の背中に飛び乗った。そんなこととは知らず、牛が神様の御殿に近付いてみると、まだ誰も来ていない。我こそ一番と喜んで待つうちに門が開いた。とたんに牛の背中からねずみが飛び降り、ちょろちょろっと走って一番になってしまった。それで牛は二番、それから虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪の順で着いた。猫は一日遅れで行ったものだから番外で仲間に入れなかった。それでねずみを恨んで、今が今でもねずみを追い回すのだそうな。また、神様は遅れてきた猫に 「顔を洗って出直して来い」と言ったものだから、以来猫が顔を洗うようになったとか・・・》
みなさんご存知でしたか?私の祖父がよくこの話をしてくれたことを思い出します。
かつて、ねずみは天井裏で駆け回るイメージもありましたが、漫画にすれば「ミッキーマウス」、とても可愛らしいものであり、馴染みやすい動物ですよね。干支の飾りとしても良いものです。
「ねずみ」の如く、チョコマカチョコマカ、機敏に頭と身体を動かし、一年を楽しく過ごそうではありませんか。
“看板に偽りあり”
東海科学機器協会理事
伊丹 惣三(壽工業株式会社)
昨年の世相を表す漢字は「偽」でした。政界では事務所の偽装に始まり、年金記録、米艦への給油、C型肝炎記録などの「偽」がありました。また、食品業界でも、賞味期限や原材料などの偽装が全国的に蔓延しました。これらの「偽」は世論からの厳しい糾弾を受けたことは記憶に新しいところです。
さて、市販されている家庭用浄水器やミネラルウォーターにはさまざまな謳い文句が掲げられています。しかし、中には「○○病に効く」「カルシウムの補給に役立つ」などという科学的根拠に乏しい怪しげな商品を目にすることがあります。また「ミネラルたっぷり」というのがありますが、飲用に適するミネラル量には制限があり、それ以上にミネラルの量が多いと飲用不適となります。ミネラルが多ければ多いほど良い、というものではありません。このことは、ゴルフボールの飛距離に影響する反撥係数に制約があって、「当社のボールは飛ぶんだ」と謳いながら実際には制約以上の反撥係数ではない、ということに似ています。正に「看板に偽りあり」です。
もちろん、長年の研究を重ねて作られたすばらしい商品も少なくなく、これらは広く親しまれて永く愛用されることでしょう。
今年は、「偽」が世の中から消え去り、物心両面で「真の豊かさ」が感じられ始める年にしたいものです。
今年は『増』!!
東海科学機器協会理事
小田 正城(オザワ科学株式会社)
東海科学機器協会の皆様、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年は当社、社長小澤 嚴が9月に逝去し、協会の皆様方にも大変ご心配やらお心遣いを賜り改めて厚く御礼申し上げます。
私事、昨年の11月より伝統ある東海科学機器協会の理事を拝命致しました。協会活動は殆ど経験がありませんが、役員の皆様方に教えて頂きながら精一杯、努めさせて頂きますのでどうぞ宜しくお願い致します。
さて、昨年は世相を漢字一文字で表す恒例の「漢字」が「偽」に決まり、食品や耐火建材などの偽装が次々発覚し、年金問題やゴルフ接待といった政官の国民に対す る偽りも相変わらず。京都市東山区の清水寺 森貫主は「己の利ばかり望む人が増え、こうした字が選ばれたのは実に嘆かわしい。平成20年は良い字が書けますように」とのコメントでした。
今年の干支「子」は、十二支の1番目、十二支動物は鼠(ねずみ)になっています。「子」 の字は「増える」意味で、種子の中に新しい生命が芽生える様子を表しているそうです。
最後に協会の皆様 平成20年の干支「子」鼠にあやかり幸せも商いも多いに増えます事を祈念しまして新年の挨拶とさせて頂きます。
初春によせて
東海科学機器協会監事
山岸 晃(合資会社昭和理化)
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
年ごとに早く感じる一年を今年は自分にとってどんな早さになるのか、今はとても見当が尽きません。時間は皆平等にあるものの、ややもすると過去とは違った手段で時を使い分ける時代になっているとも思えます。お金を出して時間を買うと言う言葉も既に古い響きに聞こえます。昭和、大正、明治……、時代を遡っても時を刻む早さは同じなのに、何故か以前は豊かな時間があったような想いに駆られます。
国の文化の源は、その民族が抱いている特有の時間的感覚が風土と融合して創り得たものと思います。外国は及ばず国内でも地方に行くと、何か時間の感覚が違って感じることがあります。今日世界は偏った分野で同じ時間で物事を見ようとしています。携わる科学分野の進歩は時として刻む時間の大切さを無くしてしまう矛盾もあります。
深刻な話は次の機会にしまして年をとると何故一年が早く感じるのか。あるブログからの引用で申し訳ありませんが、一歳の一年は、その人の人生で1/1。30歳の一年は、その人の人生で1/30。100歳の一年は、その人の人生で1/100。つまり年齢に関わらず一年の長さを同じとして考えるとそんな形容が当てはまるのだそうです。我が協会にも大先輩が元気よく現役で活躍され、常日頃より心から敬服致しておりますが、少なくとも諸先輩の方々より私達若人は、時間を長く感じることが出来ると言う事です。大変申し訳ない気分ではありますが、この一年を長く得をしたような一年でありたいと希っております。
新年の挨拶
東海科学機器協会監事
高木 裕明(伊勢久株式会社)
新年明けましておめでとうございます。
会員の皆様におかれましては、ご家族お揃いで楽しいお正月を迎えられたこととお慶び申し上げます。
昨年は「偽装」「偽装」で明け暮れた一年だったような気が致します。ミートホープの牛肉偽装に始まって、「白い恋人」や「赤福」の消費期限改ざんやら、ついには老舗の「船場吉兆」の但馬牛偽装まで飛び出し、まさに日本全国偽装だらけと言った感が致しました。儲け主義一辺倒の大量生産大量消費だけに走らず、本来の食のあるべき姿をもう一度考えて頂き、信頼回復を早く進めていただきたいものです。
そしてTKKとして大変悲しい出来事がありました。副理事長の小澤嚴さんが急逝されたことです。会報の編集委員長として活躍され、編集会議でもいろいろとご指導を頂きました。ご冥福をお祈り致します。
さて本年はTKK創立55周年の記念すべき年でございます。皆様方と盛大にお祝い出来ることを楽しみにしております。
また、私事ですが弊社にとりましても本年は記念すべき節目の年になります。弊社は宝暦八年(西暦1758年)に「伊勢屋久兵衛」の屋号で創業し、本年で250周年を迎えます。よくまあ永い事続いたものだと当事者ながら感心しております。先人達の努力に感謝し、より社会のお役に立てる会社を目指し、そして次世代に引き継いで行こうと思っております。
本年も当協会にとって、そして会員の皆様にとって素晴らしい年になりますよう祈念申し上げます。
新年を迎えて
東海科学機器協会監事
小川 立志(株式会社 日立ハイテクノロジーズ)
新年あけましておめでとうございます。
本年も皆様にとって明るい豊かな年である事を心からお祈り申し上げます。
さて今年の干支は「子」です。今まで漠然と子年はねずみ年と思い、また十二支と干支をほとんど同意語と捕らえて疑問をもたずいましたが、今回の挨拶文を練るうちに干支とは十二支とは何?と思い調べて見ました。意外と知られていないと思い挨拶がわりに書き綴ってみました。
1. 2008年は子(ね・ねずみ)年ですが「干支は子・ねずみ」というのは正しくありません。「干支(えと)」とは十干と十二支の組み合わせで60種類ありこれが一回りして還暦となります。
☆2008年は「干支」で正しく云うと戊子(つちのえね・ぼし)と云い、60干支の1番目にあたります。でも今では干支(えと)とはネズミや牛の十二支と思うほうが話しが通じやすいのも事実です。
☆「壬申の乱」「戊辰戦争」など歴史上の大事件の呼び方に干支がよく使われています。甲子園球場の名称も竣工した1924年の「甲子(きのえね)」からきています。
まだまだ一杯「いわれや理由」がありますが「子」字は「ふえる」の意味で、種子のなかに新しい生命が芽生える様子を表しています。皆様にとって新しい芽生えが実りある一年となる事を祈りご挨拶とさせて頂きます。
2008年 新年のご挨拶
東海科学機器協会二世会会長
林 宏樹(ハヤシ化成株式会社)
会員の皆様ならびにJET会員の皆様、新年明けましておめでとうございます。
日頃はJET会に対して格別なご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。本会は現在、13名の会員で研究会、懇親会、他地区二世会との交流会(YES交流会)などの活動をしています。昨年は会員各企業がどのような仕事をしているのか、今更ではありましたが会社案内をしようという企画で研究会を実施しました。ただし、まだ一部の会員の会社案内しかできていない状況なので、2月13日(水)に続編を開催する予定でいます。お忙しいとは思いますが皆様、是非、ご参加下さい。
そして今年は例年と違い、夏にJET30周年記念という一大イベントがあります。昨年は東京科学機器協会二世会(SJC)の40周年記念のイベントがありました。そして今年は春に大阪科学機器協会二世会(ORK?会)の20周年記念のイベントがあります。何とか東海地区らしいイベントを実行したいと思っておりますので皆様、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
[ 会員だより ] 私の夢
(株)島津理化名古屋営業所
高野 満
私はスポーツに関しては、器用貧乏というか、何でもかじり、それなりにすぐ上達するのですが全て我流で、どうしても壁を乗り越えられずにどれも一流になれません。
中学時代に器械体操をやってましたが、もともと伝統のある中学校で、特に最強と言われた時代にスカウトされ、団体で滋賀、近畿は制しました。キャプテンではあったものの、チームでは5、6番手でスポーツ推薦されていく仲間とは違い、自力で高校進学しました。洛南へ進んだ仲間はエースとして全国制覇して順天堂大学へ進み、オリンピック候補にもなりましたから大違いですね。
高校では、一時中学で断念していた野球部へ入り、甲子園を目指しましたが、当時甲子園常連の比叡山高校には勝利したものの膳所高校に負け、ベスト4とまりです。勉強でもスポーツでも膳所にはかないませんでした。
大学へ入ってからスキーにはまりましたね。“私をスキーに連れてって”に影響され、夜中出発する時にエンジン起動と同時に、ユーミンの“サーフ天国、スノー天国”をBGMに主人公になりきり、セリカで彼女を迎えにいったものでした。毎週末、信州方面に出かけたものです。検定は受けていないですが、自分では、1級と準指の間くらいの実力かなって思っています。あくまでも自称1級ですが……(笑)。ちなみに当時毎週迎えに行っていたのが、今のかみさんです。もう付き合ってから21年。人生の半分を超えてしまいました。18歳で東京へ行ったのでもう両親よりも一緒にいるなんて信じられないですね。33歳で仙台転勤を機に、スノーボードを始め今ではスキーではなく専らボードです。今年はついに40歳にして念願だった“サーファー”となりました。というかサーフボードを持って海に出かけただけって感じですけどね。
あとゴルフも中学から近所の河川敷でやってて、キャリアは長いですがまだ100が切れません。アウト43がベストですが、インで60をたたいてしまいます。始めて回ったときに108だったのに進歩ないですね(泣)。
こんな何をやっても中途半端な私ですが、ずーと一貫してやっているのは、ソフトボールです。ソフトボールは小学校2年で始めてから、途中ブランクもありましたが、高校の野球部OBチームで結成したチームで約20年リーグを作ってやっています。滋賀の守山のリーグに入っているのですが先日初めて、チャンピオンシップトーナメントで優勝しました(祝)。うちのチームはほぼ皆40歳で相手はばりばりの高校卒業チームもあり年々チーム力が低下してきてると感じていたのですが、この年での優勝はやはり嬉しかったですね。
一昨年は、開幕戦でホームのクロスプレーで肩を脱臼し、救急車で運ばれたりもしました。肩が肺の位置までめり込んでかなりの重症でした。私のチームメートも、センターからの返球を至近距離で顔面に受けて、あわや失明になりかけたこともあります。私は、ショートも守っていますが、イレギュラーして顔面に打球を受けると、簡単に鼻や頬を骨折してしまいます。ソフトボールというイメージと違って意外とボールは硬いです。野球よりも面白いのは塁間が短いのでスピード感があり、ただの内野ゴロでも間一髪のプレーになり、ダブルプレーが取れたときは快感です。ピッチャーも本格的で全日本の女子チームをテレビでみると思いますがほぼ同様です。ライジング、フォーク、スライダー、チェンジアップなどあの至近距離から投げられたらたまりません。僕は長距離ヒッターなんで常に小笠原ばりのフルスイングなので、一か八か的なところがあり、よくチームには迷惑かけてますね。最近はチームプレーというか一番を打つことが増え、セイフティバントでかき回してます。今年は10回くらい試みていますが、全て成功でした。全打席バントすれば打率10割なんですけど、昔のホームラン打者のイメージが邪魔をしてしまします。
今後もソフトボールだけはずっと続けていきたいと思っています。ソフトボールがやりたいという気持ちはもちろんですが、この仲間とやっていくことに意味があると思っています。嫌なことがあっても、ここへ集まると不思議と吹っ切れるし、純粋な気持ちになれます。私の夢は、ホームランを打った時に50歳までバック転でホームインすることです。ホームラン自体打てなくなりそうですので宴会の場でも、砂浜でもいいのでバック転できる体力を維持することですね。たただいつかできなくなって失敗した時は、再び救急車に乗車することは言うまでもございません(泣)。
[ 会員だより ] フィニッシャー
セントラル科学(株)名古屋支店
阿部 将人
フルマラソンの完走者の事をフィニッシャーと言うらしい。
今から約3年前の沖縄での取引先との飲み会、「那覇マラソンを走らないと沖縄担当とは言えないサー」それも夜中?早朝!?しっかりアルコールも入り勢いがついてきた頃に、一緒に飲んでいた島人が言い出した。
「郷に入りては郷に従え」と言う言葉を思い出したかどうかは定かでないが、真の沖縄担当になる為に「ヨッシャー走りましょう!」と言うことになった。それまで学生時代に野球バカと言われ、体力には自信があった私は「ちょっと練習すれば走れる」と……。
内地では雪もちらつく12月の第一日曜日、いよいよ本番!制限時間は6時間15分。その時間内に42,195 kmを走りきらなければなりません。
「1kmを7~9分のペースで走れば楽勝だ」と軽く考えてスタートした私は早くも15km地点手前で、それがサトウキビよりも“あま~い”考えだった事を思い知らされた。この那覇マラソンのコースは、折り返し地点である平和記念公園までは、ダラダラと長い長い上り坂なのです。そして何より冷静に思えば、以前より体重も増え“片手では持てない位のダンベル”を担いで走っているのと同じではないか……。
それでも第一関門である中間地点通過の制限時間を何とかクリアし、ようやく楽な下り坂になったと思った瞬間に、来ました!!両足が言うことを聞かないっ!足を引きずりながらも次のポイント33km地点へ向かいます。途中「ひめゆりの塔」を横目に60年前の出来事に思いをはせながら、わがままな足を前に進めた。同時にしっかりと練習を積んでこなかった自分を深く反省しながら、また「何故この年になってこんなに辛い思いをして走らなければならないのか?」と自問自答しながらゴールへ向かって進みます。
那覇マラソンの素晴らしさは、スタートからゴールまで延々と、本当に沢山の子供からオジイ・オバアまで市民の方が応援して下さっています。その一般の方々が、黒糖・塩・バナナ・サーターアンダギー・スポーツドリンク等々色んなものを差し出してくれ、大声で「頑張れ~!残り○○kmだよ~!」と背中を押してくれます。足が痛くて立ち止まればエアーサロンパスをスプレーしてくれ、昨今失われつつある温かさを実感したものでした。
このように皆に励まされ、何とか制限時間内にゴール出来ましたが、42.195kmと言う距離は到底一人の力では走れません。ゴールした時の走り終えた達成感と、人々の温かさに感動した一日でした。
その夜、打ち上げのビールの美味しさと、翌日階段を降りる際の痛さは今でも忘れることは出来ません。
[ 会員だより ] ハワイ
(株)タイコウサイエンス
鹿野 義一
私とハワイの関わりは8年程前、姪の結婚式で訪れたことに始まります。初めて訪れたハワイは何とも言えない開放感と陽気な雰囲気で出迎えてくれ、それ以来毎年訪れる程虜になってしまいました。そんな空気感もさることながら、ハワイの気候は、例えばグアムの容赦のない暑さ、東南アジアの湿度の高い蒸し暑さとは違い、気温が高い割にはサラッとしていて、日中でも木陰に入れば涼しく感じられます。そのような過ごしやすさもお気に入りの一つと言えます。
さて、今年の待ちに待ったハワイ旅行は11月1日から7日まで5泊7日で訪れました。ハワイへのフライトはセントレアを22時発と遅いため、仕事を終えてから向かうことが出来るので有難いのです。到着日のホノルルの気候は晴れ、気温28℃。ホテルに入るや否やベランダから望む青い海を見ながらビールで妻と乾杯。いつもの晩酌とは違った格別の美味しさです。時間を気にせずくつろぐのもいいものです。それから、私達が毎年必ず行っているのが、ダイヤモンドヘッドの登頂です。ちょうどよい時差ぼけ解消になるのです。まずはトロリーバスに乗って登山口へ。ハワイを代表するこのダイヤモンドヘッドは標高232m、頂上へは約1.1km、40分ほどの行程です。途中、急な階段が2ケ所ありますが、当年65歳の小生にとっても難なく登ることが出来ます。道中ですれ違う方々と「ハロー!」、「アロハー!」などと違う言語で挨拶していると、ハワイに到着した実感が増していきます。そして頂上に着くと360度の眺望が迎えてくれます。この眺めは日頃の疲れが吹き飛ばされる瞬間でもあります。でも、このダイヤモンドヘッドへの登頂はツアーなどのスケジュールもあるのでしょうが、経験されない方が多いと聞きます。時間もそれほどかかりませんので、ぜひあの爽快感を実感されてみてはいかがでしょうか?
そして、頂上の景色を堪能した後は、徒歩でワイキキのホテルまで向かいます。途中、地元の小さなスーパーに寄り道し、目新しいものを探します。観光スポットだけでなく、こんな地元の人が通うお店を訪れるのもまた面白いものです。そんなこんなで、ブラブラしているとサンセットに時間が迫ってきます。ホノルルの動物園モンサラット通りから前方に見えるカラカウア通りの椰子の木間からワイキキの海が覗いてきます。赤みがじわじわと増していき、素晴しいサンセットになります。沈み行く夕日は、なんとも形容し難い美しさです。
これが私達のホノルルの初日の過ごし方です。また来年もハワイに行ける事を楽しみに、仕事に励みたいと思います。
[ 会員だより ] 起立する楽しみ
(株)大興理機製作所
鷲野 浩幸
クラシック音楽というと、じっと座って静かに聴かなければならないという堅苦しいイメージがあります。でもそうではない曲もあるのです。
例えば、毎年元旦にテレビ中継されることでお馴染みの、ウィーン楽友協会大ホールでのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートで、必ずといってもよいほど演奏される、シュトラウス1世が作曲した行進曲「ラデッキー行進曲」では、聴衆が曲に合わせて手拍子を打つという習慣があります。
そしてもう1つ、聴衆が曲に合わせて何らかの行動をおこす曲といえば、年末や春先によく演奏される、ヘンデル作曲の宗教音楽「メサイア」があります。この曲の中のハレルヤ・コーラスを聴く時、聴衆は立ち上がるという習慣があります。なぜこの様な習慣が生まれたのでしょうか。次のような逸話が伝えられています。1743年に「メサイア」がロンドンで初演された時です。曲がハレルヤ・コーラスにさしかかったとき、臨席されていた時の国王ジョージ二世が我を忘れて席を立ち、周りの聴衆もそれにならって席を立ったそうです。それ以後、このハレルヤ・コーラスが演奏される際は、コーラスが終わるまで起立することになったのです。
十数年前、初めて「メサイア」のコンサートへ行った時、この習慣を目のあたりにして、ひどく驚きました。ハレルヤ・コーラスでは、客席に電気が点いて、聴衆は起立するものですから、その時はこの習慣について全く知らなかったからです。そして皆が立つから、と訳も分からず、すごすごと起立した思い出があります。しかしかなりの場数をふんだ今では、会場の誰よりも早く起立する事を心がけています。
ところがこの習慣は、近年では意味がなく不要だとする見解も現われており、実際に起立を禁止する演奏会も登場しています。このタイプの演奏会にも行った事はありますが、何やら味気ないものに感じられました。今年も「メサイア」に行き、ハレルヤ・コーラスで起立するでしょう。すると何だか一聴衆にすぎない私も、演奏に参加してるという不思議な一体感にとらわれるのです。
ここまで読んで、クラシック音楽が堅苦しいものだという先入観はとれたでしょうか。とれたのなら幸い。とれなかったのなら「メサイア」を聴きに行きましょう。そしてハレルヤ・コーラスで起立しましょう。そうすれば、あなたのクラシック音楽に対する堅い苦しいというイメージは、もうなくなっていると思います。
[ 名古屋のグルメ ] やきとりの名門 秋吉 鶴舞店
柴田科学(株)名古屋営業所
佐村 宗則
今回ご紹介する店は、やきとりの名門「秋吉」です。仕事で北陸エリアを担当するようになった頃、会社の福井県出身の人が薦めてくれた店でした。ちなみに福井県の人は誰でも知っている店らしいです。ちょうど宿泊したホテルのすぐ前だったこともあり入ってみたのが最初でした。
店に入ってまず驚いたのは店内の活気です。店員はやかましいくらいの元気の良さでした。ちなみに客は全員「社長」と呼ばれます。それから客に女性が大変多いことにも驚きました。今までの“焼き鳥屋=おやじの集う店”の認識が変わった瞬間でした。店内はカウンター席が多く、一人でも安心して座っていられます。もちろんテーブル席もあり、会社帰りのグループや家族連れなんかも結構います。
メニューですが、なんと言っても「純けい」です。メス鳥の3箇所の部分を組み合わせたものらしく、塩味で噛ほどに味が出てくるし、歯ごたえも最高です。1本目はそのままで、2本目からは、からし皿にニンニクなんばをたっぷり混ぜて付けてみてください。とにかく一度は食べてみてください。「若皮」「串かつ」なんかもお勧めです。それからサイドメニューに忘れていけないのは「きゅうり」です。キュウリが串に刺さっているだけなのにホントにおいしいんです。こちらは騙されたと思ってオーダーしてみてください。「きゃべつ」もおいしいですよ。
店は福井が本拠地のようですが全国にあるようです。福井片町店と富山駅前店が特にお勧めですが、名古屋にも3店舗(今池店・鶴舞店・上飯田店)あります。HPもあるのでチェックしてみてください→http://www.akiyoshi.co.jp/index_pc.html
秋吉 鶴舞店
名古屋市中区千代田2-16-35
[TEL] 052-251-3330
[営業時間] 17:00~24:00 日・祝:17:00~23:00
[定休日] 無休
次回は、(株)三商 名古屋営業所所長 大前大吾さんがご案内します。
[ サイエンスコーナー ] 自動体外式除細動機(AED)とは
株式会社ヤガミ 第一事業本部 開発室
清水 智博
最近、駅のホームや空港、学校など様々な場所で「AED」という文字を目にする機会が増えたのではないでしょうか。「AED」とは、「Automated External Defibrillator」の頭文字をとった言葉で、日本語に訳すと「自動体外式除細動機」となります。
AEDは、少しの勇気で人の命を救うことができる、大切な機械です。いったいどのような機械なのか、ご紹介しましょう。
心室細動と除細動について
一般に「心臓麻痺」と呼ばれていた心停止の多くは、最初の段階で「心室細動」という状態から始まっています。この「心室細動」とは、何らかの原因で心臓が小刻みにけいれんしたような状態になることです。普段リズミカルに拍動している心臓が心室細動を起こすと、血液を全身に送り出すことができなくなってしまいます。血液の循環がなくなると、4分以内に脳に障害が発生し、同時に心臓自体も回復不能な状態に陥っていきます。もしもこの状態のままで放置されてしまうと、1分経過する毎に社会復帰率が7~10%も低下していくと言われています。
病院外での心臓停止による突然死は国内で年間2~3万人と言われていますが、その半分以上が「心室細動」(および無脈性心室頻拍)であると言われています。
ここで有効になるのがAEDを用いた「除細動」です。「除細動」とは、心臓に電気ショックを与えることで、けいれん状態になっている心臓の拍動のリズムを正常に戻す操作のことです。このAEDによる除細動は、病院外で「心室細動」を治療することが可能な、ほぼ唯一の方法です。
救命の連鎖
AEDは心室細動を取り除くことができる機械です。しかし、「AEDさえあれば、あとは何もいらない」という解釈は間違っています。呼吸停止・心停止を起こした傷病者に対しては、まず人工呼吸と心臓マッサージから成る「心肺蘇生」を実施しなければなりません。
傷病者を発見して救急車を呼んでも、救急車が現場に到着するまでには約5~6分(全国平均)もの時間がかかります。その間に、現場に居合わせた人々でいかに素早い対応ができるかによって、その後の救命率は大きく変わります。
「救命の連鎖」とは、「迅速な通報」、「迅速な心肺蘇生」、「迅速な除細動」、「医療機関での二次救命処置」の四つの輪のことです。この四つの輪をいかに素早くつなげて、二次救命処置開始までの時間をいかに短くすることができるかが、救急救命の重要なポイントとなります。
AEDの安全性
以前は限られた人以外が「除細動」を実施することは禁じられていました。しかし、平成16年7月に厚生労働省が設置した「非医療従事者による自動体外式除細動機(AED)の使用のあり方検討会」にて出された報告書により、正式に一般の人によるAEDを用いた除細動が可能となりました。
では、もしも善意から除細動などの救命行為を行なったのに上手くいかず、結果的に救命に至らなかったような場合、救命行為を行なった人が刑事責任を問われるようなことはあるのでしょうか?答えは「NO」です。善意による救命行為がたとえ失敗したとしても、救命行為の実施者に責任が問われるようなことはありません。
AEDは人間の体に高圧の電気ショックを与える機械ですから、「危険な機械」という認識を持たれる場合があるかもしれません。しかし、AEDは機械自体が患者の心電図を自動的に解析し、電気ショックが必要かどうかも全てAEDが判断します。つまり、健康な人間に対して間違って電気ショックを与えたり、凶器のような使い方をされてしまったりする心配のない機械です。
AEDを使った救助の手順
下記にAEDを用いた救命措置の流れを見てみましょう。
<傷病者発見>
1.意識の確認、119番通報、AEDの手配
・「大丈夫ですか!?」と傷病者の近くで呼びかけながら肩をたたきます。
・ 反応がなく意識もない場合、「誰か来て下さい!!」と大声で人を集め、「あなたは119番通報をして下さい」、「あなたはAEDを持ってきて下さい」と具体的に指示します。
2.心肺蘇生法の実施
・ 傷病者の気道を確保し、呼吸をしているかどうか確認します。呼吸をしていない場合、人工呼吸を実施します。
・2回の人工呼吸が終わったら、続いて30回の心臓マッサージ(胸骨圧迫)を実施します。
<AED到着>
3.AEDの電源を入れる
・AEDが到着したら電源を入れます。電源を入れるとすぐにAEDから音声によるメッセージが流れますので、その指示に従います。
(電源ボタンと本体のフタを開けるボタンが一体になっている機種もあります。)
4.電極パッドを貼る
・ 傷病者の衣服を取り除いて胸を開け、AEDの指示通りに電極パッド2枚を患者の胸に貼ります。(AEDの機種によっては、電極パッドのコードをAED本体に接続する必要があります。)
5.傷病者から離れる
・AEDが患者の心電図を解析します。その間、誰も傷病者に触れてはいけません。
6.除細動ボタン(ショックボタン)を押す
・除細動ボタンを押す必要があるかどうかは、心電図の解析結果を元にAEDが判断しますので、その指示に従います。
・この場合も、必ず誰も傷病者に触れていないことを確認します。
7.心肺蘇生法の実施
・ 再び人工呼吸と心臓マッサージを実施します。
8.AEDはそのままにして、救急隊の到着を待つ
・必ずAEDの電源は入れたまま、電極パッドも貼ったままにして、救急隊の到着を待ちます。
・その間も、AEDは患者の心電図状態を定期的に確認し、記録し続けています。AEDからの音声指示が出れば、その都度それに従います。
*詳しい手順はヤガミホームページよりダウンロードして頂くことができます。(http://www.yagami-inc.co.jp/)
訓練の重要性
上記「AEDを使った救助の手順」をご覧頂ければお分かりのように、AEDの電源さえ入れれば必要な手順は全てAEDから音声で指示されますので、全くの未経験者でもAEDを使用することが可能と言えます。
しかし全く経験がないにもかかわらず、緊急の場面で初めて触れる機械の電源を入れることができる人がどれだけいるでしょうか。それ以前に、AEDがいったい何をするための機械なのか、という基本的な知識がなければ、到底使うことはできないでしょう。
さらにAEDは、心室細動や無脈性心室性頻拍といわれる不整脈による心停止については有効ですが、その他の原因による心停止については、有効ではありません。
したがって、AEDは全ての心停止に対して万能ではなく、それに対応するためには、心臓マッサージや人工呼吸などの心肺蘇生法を身につけている必要があります。それらの心肺蘇生法が適切に実施できることが、救命率の向上に重要となります。
適切な心肺蘇生法の取得、適切なAEDの使用方法の取得、そして救命行為に携わる勇気と自信を持つためにも、講習を受けておいた方が良いと言えるでしょう。
救急法の講習は、全国の日本赤十字社および消防などで受講することができますので、お問い合わせ下さい。
おわりに
意識と呼吸を失い倒れている人がいた場合、何が最も重要なことなのでしょう。救急車を呼ぶことでしょうか。AEDが使えることでしょうか。心臓マッサージができることでしょうか。
もちろん全て重要です。しかし、一番重要なことは無関心にならないことです。“何ができるか”を考えることではなく、“何かをしよう”と最初の一歩を踏み出すことが最も重要なことです。
AEDが社会に広がることで、救急救命に対する意識がさらに向上していくことを願います。
[ TOPICS ] JET2007年度忘年会報告
去る12月21日(金)、IMOZOO名駅桜通店におきまして、忘年会を開催いたしました。年の瀬も押し迫り、皆様ご多忙中の中、今回は参与4名、会員12名の皆様にお集まり頂き、一年の労を互いに労いながら、美味しいお酒と食事を堪能して参りました。岡野理事長より開会のお言葉と五行歌を頂戴し、竹田参与に乾杯のご発声ののち、スタートいたしました。終始各テーブルからは、飲み物の追加オーダーが途切れることなく宴は進んでいったのでありました。
今回は、壽工業(株)伊丹様、ハヤシ化成(株)林様が、新社長に就任されましたので、祝会も催させて頂きました。会より記念品を贈呈後、新社長となられた伊丹様、林様より、所信表明とも言えるご挨拶を頂き……といきたいところでしたが、お酒のチカラは怖いものです……ちょっと本音も聞くことができ、二世会ならではのフランクな挨拶を聞かせて頂けました。また、大変遅くなりましたが、(株)栄屋理化宮木社長のJETご卒業の記念品の贈呈も行わせて頂きました。
短い時間ではありましたが、最後は、松本参与のお言葉と全員の渾身の1本締め(!?)で無事終宴し、イルミネーションの煌く街へ散開していったのであります。
東海科学機器協会 2007年度第8回役員会議事録
日時 / 2007年12月11日(火) PM6:00~6:30 延長会:PM6:30~
場所 / 名古屋市中区栄3-2-7松寿
出席者 / 岡野理事長、八神副理事長、各務理事、木下理事、竹田理事、水野理事、伊丹理事、中村理事、西村理事、小田理事、山岸監事、高木監事、小川監事(木村氏)
議題
(1)11/16小澤巖様を偲ぶ会開催について(岡野)
H19.9.3急逝された小澤副理事長を偲び、TKKを中心に24名にて名古屋観光ホテルにて偲ぶ会を実施しました。小澤副理事長の温厚さはいつまでも語り継がれ、皆様の心の中で生き続けていくことと思います。
(2)TKK55周年準備年内配布資料および委員会中間報告(八神)
本年度開始からのTKK55周年準備書類を逐次確認し、年内会員へ配布する書類の確認をしました。また、55周年事業は定時総会の日とも重なることから、事業責任者を各務理事に委任し、小田理事も事業担当となることを確認した。
(3)12/20会報冬号、1/20会報新年号発行について(高木)
会報冬号は、会員の皆様の協力があって順調に準備が進んでいます。予定にしたがって印刷の準備に入りたいところですが、前項の55周年準備関連もあり、若干時間がかかりそうです。新年号原稿についての役員挨拶の投稿は、現在13名中5名の原稿が到着していますがなるべく早くご投稿ください。
(4)1/15TKK新春懇親会について(西村)
1/15(火)PM5-6名古屋ガーデンパレス5F梅の間にてTKK第9回役員会、PM6から2F翼の間に移動し新春懇親会受付開始となり、PM6:30から懇親会を開始します。来賓は2009年TKK第21回最新科学機器展を間近にすることから計量連合会様、ビジネスアイ様をお招きします。
(5)1/25新春大懇親会について(岡野)
第60回東京科学機器協会開催の新春大懇親会は、熱海金城館にて開催されますが、TKKからは岡野理事長、竹田理事の出席予定としました。
(6)2/8TKKボウリング大会について(西村)
恒例のTKKボウリング大会は、2/8(金)ブランズウィックスポルトにて開催予定としました。募集案内については、1月早々に準備に入ることとしました。
(7)経営研究会について(伊丹)
H20.4/13-14開催予定で準備中です。
(8)12/11 H19年度反省会について(高木)
東海科学機器協会 2007年度第9回役員会議事録
日時 / 2008年1月15日(火) PM5:00~6:00
場所 / 名古屋ガーデンパレス
出席者 / 岡野理事長、八神副理事長、各務理事、竹田理事、水野理事、伊丹理事、中村理事、西村理事、小田理事、山岸監事、小川監事(木村氏)
議題
(1)1/15 TKK新春懇親会について(西村)
本日まで出席60社66名、欠席39社、未回答11社となっており、昨年とほぼ同規模の開催となる予定です。H20年行事の目玉としては、55周年事業を行うことの確認をすることとしました。また、09年4月開催をめざす第21回最新科学機器展を見据え、愛知県計量連合会、ビジネスアイ様を来賓に迎えました。開催イベントとしては鏡開きを行い、08年の好スタートのきっかけにしたいと計画しています。
(2)1/25 新春大懇親会について(岡野)
TKKとして岡野理事長、竹田理事が出席予定となっています。2日目には役員会開催予定です。
(3)2/8 TKKボウリング大会について(西村)
1/10に開催案内が、TKK会員に往復ハガキにて配信され、2/8開催に向け準備を開始しました。協力会社カーク、イリエ様とともに準備を進めます。目標40レーン、160名参加としています。
(4)TKK55周年準備年内配布資料および委員会中間報告(八神)
H19年12月にTKK会報とともにTKK55周年事業の開催案内が会員に配布されています。今後は具体的内容について小委員会にて詰めていくこととしました。具体的には、まず2-3月のTKK役員会の終了後、小委員会を開催することとしました。55周年準備委員は、各務理事を責任者として八神、木下、中村、小田、山岸、高木の各委員。
(5)経営研究会について(伊丹)
4/13-14開催に向け準備中です。
(6)新年度役員会日程案
H20年度役員会開催について実施案を作成しました。また、会議室についても早めに予約する必要があるので先行させています。日程等について、問題があれば逐次変更することとしました。
東海科学機器協会 2007年度第8回会報編集委員会議事録
日時 / 2007年12月13日(木)15:00~16:30
場所 / 名古屋銀行協会 4F第7会議室
出席者 / 高木編集委員長、小島編集委員、松本編集委員、吉田事務局
議題
(1)冬号(12/20発行予定)について
表紙:タワーズライツの写真で冬らしさが表現できました。
記事:野球大会については全試合のスコアを表示し寸評も掲載したので臨場感のあるものになりました。
会員だよりは、TKK会員の中でも認知され、ご依頼すれば執筆していただけることが多くなりました。
会員の講演・研修の機会を作るということでのトヨタ自動車工場見学会については多くの賛同を得て実施することができました。
(2)新年号(1/25発行予定)について
例年通りの役員挨拶が中心ですが、会員だよりの原稿とサイエンスコーナーを計画できそうです。また、サイエンスコーナーについての記事の募集を検討することとしました。
会員動向
◆代表者変更
壽工業(株)は、0月0日付で、伊丹○○様が取締役社長に、伊丹惣三様が取締役会長??に就任されました。TKK代表はこれまで通り伊丹惣三様が務められます。
◆住所等変更
電子システム(株)の住所・TEL・FAXが変わりました。
〒466-0051 名古屋市昭和区御器所3-2-5
TEL052-872-0505 FAX052-872-0388
<訂正とお詫び>
TKKvol.318(冬号)の5p、ゴルフ大会レポートの原稿中、「今日は第66回目のラウンドです」は、「今日は第6回目のラウンドです」の誤りでした。謹んで訂正しお詫び申し上げます。
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編集後記
■新年明けましておめでとうございます。今年の正月は、趣味としているバードウォッチングで永年見たいと思っていたコミミズクを見ることができ、幸先の良い年明けとなりました。皆様の正月休みは如何でしたでしょうか。昨年の会報誌は皆様から多くの投稿をいただき、充実した機関誌とすることが出来ました。今年もより充実した会報誌となるよう、微力ながら頑張る所存です。ご協力の程よろしくお願いいたします。(S・K)
■2008年幕開けの天気予報は大荒れ予想でしたが、若干気温は下がったものの平穏な幕開けとなりました。TKKは、55周年事業の年となり新たな節目を重ねることとなります。景気の予想は波乱含みですが、なんとか東海地区の勢いでこれらを克服し充実した年にしたいものです。(M・Y)
■新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。会員の皆様におかれましてはよいお正月を迎えられたこととお慶び申し上げます。年明け早々、サブプライムローン問題による景気減速懸念、原油価格高騰、円高が進んだ影響を受け、日経平均株価が大幅に下落し、経済は混沌とした様相を呈しておりますが、今年は4年に1度の夏季オリンピックが北京で開催されるなど楽しみな話題もあり、良い世相に向かうことを祈念したいと思っております。本年もより良い誌面づくりの為、会員の皆様のご協力をお願い申し上げます。(M・M)
■新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。昨年を象徴する一字は『偽』でした。取分け食品業界の産地や消費期限の偽装が目立ちました。コンプライアンスが叫ばれて久しいですが、なかなか徹底させることは難しいようです。ところで本年は8月に4年に一度のオリンピックが開催されます。先ずは日本選手の大活躍を期待したいと思います。そして本年の一字は願わくば『夢』と締めくくりたいものです。今年も充実した会報誌作りに委員会一同頑張ってまいります。皆様方のご投稿を心からお待ちしております。本年もどうぞ宜しくお願い致します(H・T)