東海科学機器協会の会報

No.349 2014 新年号

新年ご挨拶

14-1東海科学機器協会 監事
伊藤 弘一郎
 株式会社三弘

 新年明けまして、おめでとうございます。
 会員の皆様におかれましては、ご家族との楽しいお正月を迎えられたこととお慶び申し上げます。また昨年は、当協会が設立されてから60年という年月が経ち様々な周年事業を開催させて頂きましたが、会員の皆様にご理解、ご協力を頂きましたことを衷心より御礼申し上げます。

 さて、ここ数年は政治・経済も非常に不安定な状態が続いておりましたが、昨年の当初から少し政治も安定し、また株価も徐々に上がり、国民も少しは期待感が出てきたのではないかと思われます。最近の世論調査でも解るように国民の60%以上は、長期政権を望んでおり、このまま消費税8%に対しても余り影響無く進めば、デフレ脱却までそんなに遠くはないのではないでしょうか。

 しかし、依然国内企業の多くは製造拠点を海外へシフトしており、特に最近では中小企業の海外進出が目立ってきているようです。現在は、「量」も「質」も「コスト」も求められる時代で、グローバルに物事を考え、決断していかなくてはいけません。

 そんな中、昨年末に朗報が入りました。技術伝承者が無くどんどん廃業してしまっている東京下町の町工場が力を結集し、自分たちの状況を打ち破るためにイノベーションが起こそうと、8,000m級の深海で、世界で初めて3Dハイビジョンカメラによる魚類の撮影に成功しました。私も科学技術に関わる身として、また当協会の会員の一人として、夢や希望を頂きましたし、また見習う点も多かったです。

 今年からまた当協会は、61年目からの新しい時代が始まります。東京下町の町工場に負けぬよう我々の協会にとっての「ソーシャル時代」を築いて参りましょう。