東海科学機器協会の会報

No.354 2015 春号

会員だより 対馬への釣行

㈱カーク 加納 浩示

17_01 昨年末に、八並氏(同僚)と長崎県の対馬へ釣りに行った。対馬は9年ぶりの釣行で、街並みも海も変わっていた。街並みは、韓国色が非常に強かった印象があり、これから韓国からの観光客を受け入れる雰囲気があったが、現在は嵐が過ぎ去ったあとのように、韓国の観光客は激減していた。民宿(つりの家)の親父も、年末の韓国からの宿泊客は無く、1年前は30名以上の宿泊客があったとのこと。

 釣行は、12月28日の朝5時に厳原港に到着、レンタカーを借りて食料の調達をして、新しくできていた釣り具の店で情報収取をおこなう。小生、夏から始めたエギングで対馬のアオリイカを狙うも、情報では「アオリイカは死滅したと想うほど釣果は無い」とのことでした。

 車を走らせ本州側の港を探ってみるが当たりなし。八並氏のエサ釣りも当たりなし。対馬の海が変わった“魚影が薄い”9年の間に対馬の海に何か起こったのか・・・。分からないが魚影の違いに驚く。前回来たときは、何処でも魚がいた、それも本州とは比べ物にならない大きさの、アラカブ(カサゴ)・キスが堤防からチョイ投げで釣れた。

 表浜の港を諦め、浅茅湾(あそうわん)の奥へ車を走らせ、八並氏の“秘密の場所”へ行く。ここで魚が釣れるのかと思う所ではあるが、前回も25cm前後のキスがバンバン釣れた場所である。ここも魚影が薄かったが八並氏は、苦労して25cmオーバーのキスを数匹上げることが出来た。アオリイカは全く当たりなし(泣)。移動して、カワハギの20cmオーバーが入れ食いした場所へ向うも魚の気配がない。真珠の仕分けをする所で海に突き出た建物の上からの釣りになる。ロケーションは最高で、エギングの竿を振り当たりを待っていると、対馬に入り初めての当たりが来たアオリイカだと思いきや釣れてきたのは、冬が旬の“ヤリイカ”【写真1】でした。最後に、韓国向側の港を回って数か所釣り歩くが、当たりがないので早々に民宿に行き、晩飯でヤリイカを刺身で食べ一日目が無事に終了、ヤリイカの刺身は美味でした。

17_02 2日目は、20馬力の船外機を借りて浅茅湾での“掛かり釣り”に行く、スピードが出て久しぶりの操船で怖かったが、海の上を滑るように走るのは気持ちがいい。真珠養殖の、ブイとブイに渡してあるロープに、船を縛り釣り始めるがなかなか当たりが無い。エサ釣りでキスが釣れイケスにキープする。風が強くなり潮の流れも速くなった為、本流と風を避けて移動を行いエギングに切り替える。数回投げると当たりがあり、イカがいるぞ~て感じ。始めたばかりのエギングで、当たりの取り方も素人でなかなかエギに掛からない。数回の当たりを過ごし、掛けたイカは“甲イカ”【写真2】でスミイカとも呼ぶイカでした、アオリイカは釣れませんでしたが、全部で4匹の甲イカを釣上げ、満足の釣行になりました。民宿で調理して頂いた、秋刀魚の様なキスの塩焼きと甲イカの刺身が絶品でした。

 アオリイカが釣れなくて悔しいのでまた対馬に行きます(やはり浅茅湾はすごい所だ)。