かきゃああんたも サラリーマンゴルファー
㈱島津製作所 名古屋支店 元森 渉
しーんとした静寂の中、乾いた金属音が松林の中に響き渡ります。拍手がパラパラと起こり、少しの間の後にその時が来ました。「島津製作所元森選手!」。心臓が高鳴り、体に力が入らず、震えそうになる手でボールをティーに乗せ、素振りを2回、いつも通りクラブを振ったつもりですが、その時のことはあまりよく覚えていません。
2015年10月10日茨城県の筑波カントリークラブ。サラリーマンゴルファーが4名による団体戦と個人戦で実力を競う、おそらく一番メジャーな大会である日経カップに、島津製作所のメンバーとして出場した時のことです。本当に全く自慢をするために書くわけではございません。むしろ失敗談ですが、とても貴重な経験をさせて頂きました。父親の影響と高校時代のキャディーのアルバイトがきっかけで、若くしてゴルフに目覚め、我流の約30年ベテランゴルファーですが、本当に難しく奥の深いスポーツだとあらためて実感しました。メンバーコースも持たず、ろくに練習も出来ない(しない?)東京での単身赴任生活の中で、長いゴルフ歴でかろうじてメンバーに選ばれ、他の3名に引っ張って貰い、出場2年目で最大の目標だった予選通過を果たした決勝ラウンド。残念ながら、こんな調子ですから個人的には結果は散々で、チームとしてもハードなセッティングと決勝の独特の雰囲気で、思うような結果を残せませんでした。
貴重な試合経験を経て、とても悔しくリベンジしたいという思いと、もうあの緊張感は嫌で、もっと気楽にゴルフをしたいという、正直両方の気持ちがあります。ただ単身赴任生活から名古屋に戻った私は、前より少し落ち着いてゴルフが出来るのではないかと楽しみにしているところです。もう少しうまくなりたいという欲が芽生えてきたので、好きな酒を控え、休日は出来るだけジョギングや水泳で体を動かし、練習場ではすぐに分かったと勘違いせず、左手で出来るだけ鞄を持つようにし、横断歩道の幅を歩測したりしながら、家では道具の手入れをし、サラリーマンゴルフを楽しみたいと思います。ゴルフがきっかけでお客様や取引先の方々とも親しくなれましたし、社内の人脈も広がりました。これからも続けて行きたいと思いますので、皆様是非お誘い頂ければ有難いです。宜しくお願い致します!