東海科学機器協会の会報

No.359 2016 夏号

東海科学機器協会 理事長就任挨拶

東海科学機器協会新理事長 高木 裕明

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 この度、東海科学機器協会の理事長に推挙頂き、先程就任しました高木でございます。岡野前々理事長、八神前理事長と素晴らしい理事長の後を受け、誠に見劣りする理事長で恐縮でございますが、これから2年間精一杯頑張って参りますので、ご支援の程、宜しくお願い致します。

 先ずもって、先般の熊本地震にてお亡くなりになった方々にお悔やみを申し上げますとともに、被災された多くの方々の一日も早い復興をお祈りしたいと思います。このような自然災害が起こるたびに、我々人間の無力さを感ぜずにはおられません。今後も科学技術の向上により少しでも自然災害に強い社会、強いシステムを作っていかないといけないと思います。

 日本の財産は私たち勤勉な国民と科学技術であります。本年度から5年間の第5期科学技術基本計画が始まりましたが、科学技術の伸展に終わりはありません。求められる技術的要求は無限であります。そして当地区は名古屋大学を始めとした基礎研究拠点も多く、何よりものづくりの集積地であります。皆様もご存じの通り愛知県は40年近くに亘って製造品出荷額は断トツの全国第一位の県であります。又、余り知られておりませんが、お隣の三重県は実は一人当たりの出荷額では全国第一位であります。そして自動車業界を中心としたものづくり拠点を支えているのが私たちの科学機器業界であります。

科学技術の伸展無くしてものづくり産業が品質を向上し、世界で戦っていくことは出来ません。
これからはMRJに代表される航空宇宙産業も当地区において大きな産業に育って参ります。私達一人一人の力は小さくとも、TKK105社がお互いに切磋琢磨し努力することにより当地区の科学技術の振興が成し遂げられるものと思います。本年もTKKとして会員企業の皆様方の親睦の場、情報交換の場を提供して参りますので奮ってご参加頂けますようお願い申し上げます。

 少し気が早いかもしれませんが、2年後にはTKK創立65周年を迎えます。又、最新科学機器展の開催も予定されております。本年度から少しづつ準備を始めて行きたいと考えております。これら事業の運営に関しご要望などございましたら何なりとお申し付け頂きたいと思います。

 今年の新年懇親会の席上、八神前理事長よりTKK運営体制の若返りを果たしたいと言うご挨拶がありました。私はそんなに若くはありませんが、他の役員の皆さんは若くて優秀な方ばかりです。皆さんのお知恵を拝借し、会員企業の皆さんのお役に立てる事業運営を目指して参りますのでご支援ご協力を賜りますよう宜しくお願い致します。

 最後になりましたが東海科学機器協会の発展と皆様方のお会社のご隆盛を祈念しまして、理事長就任に当ってのご挨拶とさせていただきます。