東海科学機器協会の会報

No.361 2017 新年号

かきゃあ あんたも ストレッチ

ちとく㈱ 野原 芳章

 私も年齢が40歳を過ぎたころから腰が痛むようになり、整形外科のリハビリに通い骨盤矯正のマッサージを受けていました。マッサージの後は一時的には体が軽くなるのですが、翌日にはまた痛みを感じ、なかなかよくなっている実感はありませんでした。

 ひどく痛むわけではないのですが、このまますっきりしないままなのかなと思っていたころ、年齢とともに体が硬くなってきているのも原因の一つかもしれないと、いろいろストレッチの本などを読んだりしていたのですが、たまたま手に取ったストレッチの本に「体は加齢に伴い硬くなるわけではありません、体の柔軟性が低下する主な原因は運動量の減少によるものです。」とあり、ふと思い当たることとがありました。

私は元々若い時から体は硬かったのですが、毎週末にはバスケットボールやゴルフの練習をするなど常に体を動かしていました。しかしここ数年、仕事に追われ、時間がないことを理由に定期的に運動をすることがなくなり、体を動かさない生活になっていました。これが腰痛の原因なのかなと思いました。かといってもなかなかスポーツをする時間をとることもできないので、「ストレッチには硬く縮んだ筋肉の柔軟性を取り戻す作用があり」とも書いてあったので、とりあえず、その本を見ながらストレッチを試してみることにしました。

ストレッチを行う上で気を付けることは、
  1.ポーズを決めたら30秒キープ?
  2.呼吸を止めない?
  3.痛気持ちいいところまで伸ばす?
  4.硬い部分こそ伸ばす?
  5.続ける

 さて、実際にやってみると、普段伸ばさない筋肉が伸びて気持ち良く、続けていくうちに痛みも軽減されているのを実感しています。劇的に体が柔らかくなることはありませんが、特に太ももの裏側やお尻・股関節回りを伸ばすストレッチをすると腰痛に効果があるようです。

 最近、けが予防に、現場の作業前に全員でストレッチを取り入れるようになりました。疲労の解消にもいいようです。
 筋肉も冷えて硬くなりがちな寒い冬は、お風呂上がりの体が温まったときのストレッチで、疲労や運動不足で固まった筋肉をほぐして翌日の仕事に備えています。