東海科学機器協会の会報

No.369 2019 新年号

TKK講演研修会レポート

TKK講演研修会委員 青山 英資

 11月20日(火)ウインクあいちにて、東海科学機器協会主催による講演研修会を開催致しました。今年はTKK65周年ということで例年よりも大きい会場(定員170名)の会議室を利用して募集させていただきました。実質の席数は150名に対し、147名のご応募を頂戴し、当日は140名のご来場でほぼ満席となりました。今回、講師に吉本興業に所属されていた元漫才師のWマコト先生をお招きし、笑いと学びが満載の『相手の心を掴む!ビジネストーク術』を約70分間のご講演をいただきました。どれも大切なことばかりでしたが、印象に残った内容と感じたことをいくつかご報告致します。

 まず、ご講演いただく前の事前打合せでいきなり褒め言葉からいただきました。〝さすが元芸人さん、掴みが上手いなぁ〟と思うと同時に緊張がスッと消えました。今思えば、この段階からWマコトさんのペースに引き込まれていました。講演内容は有名芸能人さんの高いコミュニケーション能力を分かりやすくかつ笑いとともにお伝えいただきました。おしゃべりなイメージがある明石家さんまさんは〝7:3法則の達人〟であることです。7割相手に話させ、残り3割は自身が話すことで結果、相手にも周りにも好印象を与えています。話すことではなく聞いてあげることの重要性をご説明いただきました。一方で苦手な方の前ではなかなか思うような振舞いが出来ないのも事実。そこで参考になるのがタモリさん。お昼の情報番組で約8000人の方とコミュニケーションをとってきました。その最大のテクニックは〝相手に関心を持つ〟ことです。自身に合う合わないではなく、相手の興味があることに対して関心を持ち、知ろうとする気持ちが大切です。でも、さんまさんやタモリさんの能力は特殊でありとても真似できない、とお考えの方もおられると思います。そこで次に参考にしていただきたいのはウッチャンこと内村光良さん。彼の武器は〝人の悪口を言わない〟ことです。これを実践するだけで周りからの評価が上がり、結果、周りからコミュニケーションを図ってもらえます。知らず知らずのうちに声に出してしまってはいないか気をつけたいものです。今講演会で最も印象深かった内容は、笑福亭鶴瓶さんの〝いつもゴキゲンでいること〟です。鶴瓶さんはTVカメラが回っていてもいなくても、どんなときにも楽しそうかつ柔らかい雰囲気で居続ける達人。心一定に保つこと自体が簡単ではないと思いますがそれが出来れば、無理にコミュニケーションを図ろうとしなくても相手から近づいてきてくれる、そして、自身がいない場所で良い噂を言ってくれるようになり好循環が生まれる、と強く感じました。全ては自分自身の問題であり、他人のせいにしてはいけないと再認識した素晴らしいご講演は大きな拍手に包まれ大盛況のうちに終了致しました。

 最後に、本講演研修会に、新人社員の方からベテラン社員の方までご参加くださり、大変嬉しく心から感謝申し上げます。ありがとうございました。