東海科学機器協会の会報

No.373 2020 新年号

新年のごあいさつ

東海科学機器協会理事長 高木 裕明

 新年明けましておめでとうございます。
 会員の皆様におかれましては、ご家族お揃いで楽しいお正月を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 さて昨年も夏から秋にかけて各地で自然災害が発生しました。9月の首都圏を直撃した台風15号では強風により千葉県を中心に大規模停電が一週間以上に亘り続き、生活や経済に大きな損害を与えました。又その翌月に発生した台風19号では記録的な豪雨が続き、東日本を中心に多くの河川が決壊し、浸水や洪水被害により多くの方々がお亡くなりになりました。先ずもってお亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げるとともに被災された方々の一日も早い復興をお祈りしたいと思います。
 一方科学技術の分野では一昨年に引き続き日本人のノーベル賞受賞の発表がございました。現在名城大学の教授を勤めておられる吉野彰氏が旭化成勤務時代に特殊な炭素材料をマイナス極に使うことを考案し、リチウムイオン電池の原型を完成させたとしてノーベル化学賞を受賞されました。日本人(米国籍二名含む)としては27人目となり、又企業研究者の化学賞受賞は、島津製作所の田中耕一氏以来の2人目となりました。リチウムイオン電池はパソコンやスマホにも多く使われていますが、今後電気自動車での需要が拡大し省エネや大気汚染対策の分野で大きく貢献することが期待されています。
 更に昨年は当協会に取りまして大変喜ばしいことがございました。それは当協会の理事長を長年に亘りお務め頂いた、名古屋科学機器㈱社長の岡野忠弘氏が秋の叙勲において旭日双光章を受賞されたことでございます。氏は理事長就任以来、組織の拡大を図るとともに最新科学機器展の開催などを通じて東海地区科学機器業界の活性化と知名度向上に寄与されたことにより受賞されました。皆様方とともにお祝いを申し上げたいと思います。
 今年度の事業は2月のボウリング大会と3月のゴルフ大会を残すのみとなりました。昨年同様皆様方のご協力により盛大に執り行えることを願っております。
 今年の干支は子年でございます。子年は動物の鼠からもわかるとおり子宝に恵まれるとして繁栄の年と言われています。又、子年は種子が土中で発芽した、まさにその瞬間を意味することから新しい事を始めることがとても良い年とされています。
 本年も新しい技術、製品を開発し東海科学機器協会が発展する年にしたいと思います。今年もご支援ご協力を賜りますよう宜しくお願い致します。
 最後になりましたが、本年が会員皆様にとって素晴らしい年となりますようご祈念申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。