かきゃあ あんたも 『鉄腕アトム』
株式会社コクゴ 名古屋支店 名村 善雅
株式会社コクゴ 名古屋支店 名村です。今回は私の番です。毎号、皆様の「かきゃあんたも」を拝読しておりますとご趣味やご興味のあることを書いておられて大変お上手だなと、感服しております。私はと申しますと、全くの無趣味で、スポーツも、文化的趣味もなく、子供達から、何が楽しくて生きているのかと、逆に尊敬されております。
さて、ここ数ヶ月、新型コロナウイルス禍の為に、自宅待機だった中1の息子が、暇をもてあまし、私の子供の頃集めた手塚治虫の漫画から
『鉄腕アトム』を読んでいました。私も懐かしく一部読み返してみました。私にはこれといった趣味はありませんでしたが、漫画は大好きでした(かといって、今は図書館で『ONE PIECE』と『宇宙兄弟』を借りて読むぐらいで、『鬼滅の刃』にも乗っかれませんが・・・・)。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、『鉄腕アトム』は、1952年4月から1968年3月にかけ『少年』に長期連載されていた以外に、外伝のようなものも多く発刊されております。シリーズで3回もテレビアニメ化されています。また、浦沢直樹先生(『YAWARA!』『二十世紀少年』の原作者)の『PLUTO』や、アトム誕生の前日譚のような『アトムザ・ビギニング』(カサハレテツロー作画)など、原作の手塚治虫先生をリスペクトした作品も有名です。正義の味方、人間の味方の子供ロボットが活躍する物語ですが、アトムを作った天満博士との歪んだ親子関係や、一番の協力者で、人格者であるお茶の水博士がアトムを技術的に修理できない葛藤、アメリカの奴隷解放運動のような、ロボットたちの人(?)権の獲得等、昔の漫画なのにやはり手塚先生は天才であると、さらに改めて漫画は良いな、と思いました。
また、『鉄腕アトム』には一貫したルールがあります。この世界では元々悪いロボットは居らず、
すべて悪い人間の仕業である事、つまり機械を
悪用するのはすべて人間であることです。いつかAIが進歩して、自我を持ったロボットが現れたとき、人間の心も進化していてほしいと願うばかりです。
そう感じながら、文字変換に10秒以上かかったりする会社の我が『Windows7』に、日々、聞くに耐えない罵声を浴びせてしまい、ストレスは溜まるばかりです。(ストレスの原因はそれだけではございませんが・・・)
この原稿を書いているとき、ドラマ再放送の『JIN-仁-』に号泣の妻が、図書館で原作漫画を予約しているので、是非とも便乗し、私も「涙活」で、ストレス発散をしたいと思います。