東海科学機器協会の会報

No.285 2001 2-3月号

かきゃ~あんたも 「写経」について

株式会社カーク 専務取締役 丹羽 利夫


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 最近「写経」をする人がずいぶん多くなったそうです。
 何かとストレスを感じる現代社会の中で、心の安らぎを「写経」に求められてきたのかもしれません。たとえ、わずかな時間であっても、「写経」をしている間は、落ち着いた、穏やかな自分を取り戻すことができます。ちなみに「写経」とは、経典を書写すること、または書写したものをいいます。
 経典は、仏陀の教えを伝え、広めるためのものですが、その教えの中のいたるところに書写することによって得られる功徳がたたえられているそうです。
 信仰から人々は、「写経」をする折には、いろいろな願をかけました。例えば、病気平癒、安穏、招福、供養などです。伝統のある「写経」には必然的に、書風や形式なども時代や嗜好などによって、さまざまな書式が生まれています。
 各地の寺院やカルチャーセンターとか、成人講座などでも「写経」が取り上げられ、多くの受講者が集まっているそうです。心の安定を求め、あるいは文字の上達を願ってなどの目的で、それらの施設で受講することは意義あることと思いますが、如何でしょうか。

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