[ かきゃ~あんたも ] スイス ウンチク録
(株)ヤガミ 大伴義孝
スイスといえば永世中立国として有名ですが、昨年9月に国連へ正式加盟したことは記憶に新しいことと思います。しかしスイスに住む人々の言語や衣食住といった生活に密着したレベルでは、あまり知られていない部分も多いのではないでしょうか?今回、同国を旅行する機会に恵まれ、添乗員の方などからいろんな話を聞けましたので、その中から個人的に「ヘエ~」と思ったことを中心に、スイスのウンチクを少々垂れさせていただきます。
〔1〕言語
「スイス語」でないことはよくご存知でしょうが、4つの言語が使われていることはあまり知られていないと思います。スイスではドイツ語・イタリア語・フランス語・ロマンシュ語の4つが公用語となっているそうです。ロマンシュ語は聞きなれない言語ですが、これはこの地の先住民族ヘルヴェティアが使う言葉だそうです。(スイスの別名「ヘルヴェティア」も、この民族からきているとのこと)でも実際の現地では、カタコトの英語も十分通じましたし、観光地では日本語表記もそこらじゅうに見られました。行く先々にはことごとく日本人(しかも何故か関西人)に出会い、観光スポットだけなら個人旅行でも十分いけると思いました。
〔2〕家
壮大な山脈も勿論きれいでしたが、普通の街並みについても、家々に赤い花が敷き詰められており、どこへ行ってもキレイでした。この花はゼラニウムというのだそうで、独特の匂いを発するため虫除けとして用いられているそうです。(別に何も匂いませんでしたが…)ちなみにスイスの人はとてもきれい好きで、部屋の中はいつもチカチカに磨いてあるのだそうです。
〔3〕食事
日本で「スイス料理」という言葉をあまり聞きませんが、日常の食事はとても質素だそうです。ホテルのディナーも、スープ・パン・簡単な肉料理・デザートと毎回ワンパターンで、正直に言って上手くも不味くもないといった感じでした。(ただしチョコレートだけは、何を食べてもウマかったです)スイスといえばチーズフォンデュが有名ですが、団体ツアーでは好き嫌いがあるため、あまり出さないそうで、今回も一度も食べる機会がありませんでした。
〔4〕車
やはりBMWやベンツといったドイツ車が大半でした。壊れにくいとの理由から日本車も好かれているそうで、時々みかけることができました。島国の日本では考えにくい事ですが、ヨーロッパでは車で国境を超えることは日常茶飯事だそうです。異国からきた人の車は、ナンバープレートで見分けがつき、他のEU加盟国の車は全てユーロマークがついているのに対して、スイスの車には十字の国旗マークや国名を表す「CH」(=ヘルヴェティア)という記号がついていました。道路は日本と反対で、右側通行の左ハンドルです。
〔5〕犬
街でも山でも、いたるところに犬を連れた人を見ました。犬はスイスの人にとって家族の一員とみなされており、どこへ行くにも当たり前のように連れていくのだそうです。ただし、愛犬はあらかじめトレーナーに訓練を受けているためマナーはきちんと躾られており、そこは日本も見習うべき点だと思いました。