東海科学機器協会の会報

No.297 2003 秋号

[ かきゃ~あんたも ] 沖縄旅行で感じたこと

kakyah
沖縄旅行で感じたこと

名古屋科学機器(株) 立山 加奈子


 先日、友人と沖縄へ旅行する機会がありました。沖縄と聞くと、真っ先にエメラルドグリーンの海を思い浮かべる人、またはゴーヤーチャンプルーといった独特の料理を思い浮かべる人、「安室 奈美恵」さんの出身地だと思い浮かべる人など様々だと思います。はじめて、国内旅行で飛行機にのる私はいろいろな思いを乗せて沖縄へと向かいました。
 沖縄はリゾート地として有名ですが、とても歴史的背景が色濃く残った土地でもあります。まず、本土在住の人が真っ先に沖縄らしさを感じるのは、家の造りにあると思います。台風がとても多い沖縄では、瓦の屋根を持った家は数少ないことでしょう。実際私はあまり目にしませんでした。そして、強風に耐えるために、鉄筋コンクリート造りで、且つ長方形に収まっています。とても、幾何学的な感じを覚え、新鮮でした。10-19
  沖縄は、また非常に米軍基地が多いことでも知られています。日本の米軍基地の約30パーセントが沖縄にあり、米軍最大の弾薬庫が沖縄にあると言われています。特に米軍基地周辺では、非常に多くのアメリカ人に出会うことができます。嘉手納基地の近くで食事をした私たちは、非常に多くのアメリカ人に出会いました。最近名古屋の街を歩いていても、外人の方に多く出会いますが、基地周辺なだけあって非常に多くの外人の方を目にし、おどろかされました。沖縄は本土復帰してから30年近くたちますが、こうして昔から共に生活してきたのだなと改めて認識させられました。さらに、基地周辺では米軍向けのお店がたくさんあり、「ここは日本かな?」と錯覚させられる場所もありました。基地に関して沖縄はいろいろな問題を抱えていますが、同時に基地で働く日本人も多くいることをタクシーの運転手さんに聞きました。沖縄は、基地を抱えるメリット・デメリットで揺れる非常に難しい問題に直面しているのだと思われました。
 日本であって日本のようでなく、日本のようでないけれど日本である沖縄に行って、いろいろな人・モノ・風景に出会うことができたように思います。今まで、数々の旅行をしてきた私ですが、今回の旅行は非常に大きな何かを私に残してくれたように思います。