東海科学機器協会の会報

No.298 2003 冬号

名古屋のグルメ

gourmet4 とうがん
【案内人】(株)日立ハイテクノロジーズ 安達公一


とうがん 漢字で冬瓜と書きます。東南アジア原産でウリ科のつる性一年草。夏に黄色の花を咲かせ、冬に真白な大きな球形の実をつくります。
 お店の名前は、ひらがなです。名前の由来は、冠婚・葬祭によく使われる素材で、真白で味も無く、お客さんに染めて頂きたいというママの気持ちからきたようです。
 ここの名物は、なんといっても御主人・料理人(某大学の助教授から転職したそうです)の創作料理です。そしてどこから入手されるのか珍しくもありおいしい日本酒です。
 また、看板娘のカワイかった?ママ(証拠写真がひっそり大きく飾ってあります。要チェック)。一例を紹介しましょう。まずお通しは、ヤーコン(アンデスで取れるキクイモ)のサラダ、なんでも成人病に良いそうです。次にサンマとカキの刺身、そして豆腐と白身魚のすり身の挟み蒸し、次に大和いもとカキの磯部あげ。つづいて名物の直径30cmくらいのとうがんの半分をくりぬいてそこにエビ、あさり、しいたけ類を貝柱、鶏がら、少々のかつおだしでじっくり6時間煮込んだとうがんの丸ごと蒸しです。スプーンでとうがんの内側の実を削りながら食します。おいしくてついつい皮が、障子ほどの薄さになって穴があくのではと心配になるほどです。ここらへんで久保田の紅寿が、4人で1本空いてしまいます。
つづいて珍しい創作豆腐料理(トマトとカニのミルフィ)とまつたけ酒が一升出てきます。最後にたらばガニとサザエの蒸し物です。
これで飲み放題で6千円は安い。
スッポン、鯛すき、あんこう。季節によっては、ハモ等あり事前に電話で予約をしておくほうが御主人の損得関係なしに腕によりをかけたその時々の食材とイメージの創作料理が楽しめると思います。
最近では、ママに頼めば本物の芸子の豆香さんが、芸とお酌を披露してくれるようです。
座敷10人、テーブル10人くらいで満員になりますが、美味しい料理とお酒で話もはずみ、み、あっという間に3時間くらい経ってしまいます。
場所は、布池公園の北側、布池教会の近くです。東山線新栄町下車徒歩8分です。

皆様へ 
話の種に是非一度は、訪ねてみたい
美味しくてユニークなお店だと思います。

【お店の場所】
名古屋市東区葵一丁目7番12号  TEL052-934-3008