サルまね
サルまね
東海科学機器協会 副理事長 八神 基(株式会社ヤガミ)
あけましておめでとうございます
今年の干支の動物は“猿”です。サル二題。悪い場面で使われる事の多い「サルまね」はホンモノを身に付ける第一歩。一方、人品卑しからざるの「見ザル・聞かザル・言わザル」は現実逃避、そこには成長は無い。オマケ一題、その昔、大野伴睦はこう言った「サルは木から落ちてもサルだが、代議士は選挙に落ちたらタダの人」
サルまね 大いに結構じゃないですか。日本の科学技術・モノづくりも西洋諸国のサルまねからが多く、見よう見まねでこれまでになった経緯がある。自分のモノにする → 改良する → 新しいモノを生み出す。この段階に至るのには、ハングリー精神に加えるに直向きさ、賢さ、更に先を観る力と、モノ事の成否を判別する力が備われば鬼に金棒。 いま、地上波デジタル放送が始まりましたが、その逆の現象が注意を引きます。デジタル(論理)思考からアナログ(直感)思考への回帰現象です。思考方法が高度にデジタル化されると、次第に現象をパターン化して認識できるようになるらしい。先を観る力、モノコトの成否を判別できる力はデジタル思考を超越した所にあるらしい。
多分、サル達はアナログ思考に基づいて人の真似をしているのでしょう。このサルにあやかり、今年は優れた他人の振り観てわが振りを直す一年、としようと思い定めています。 本年もどうぞよろしくご教導くださいますようお願い申し上げます。