東海科学機器協会の会報

No.302 2004 秋号

[ かきゃ~あんたも ] 1日少ない名古屋

kakyah121日少ない名古屋

伊勢久(株) 陶芸部 掘 康広


四日市から名古屋に転勤して20年になるが、それは転勤後間もなく経験した。
 資料提出期限が「しあさって」だと聞く。今日は10日だから14日に提出すれば良い。と私は判断する。ところが13日に未提出だとのお叱りを頂戴し、提出は明日の14日だと聞いている旨を伝えるが、ここには大きな間違いがあることに初めて気がついた。
 私は生まれたときから「あした」「あさって」「ささって」「しあさって」と日にちが経過していましたが、ここ名古屋では「ささって」がない!!……何度問いただしても、「ささってなんて言わない」とのこと。
 いいですかー「ささってとは、三(さん)あさってのことであり、そしてその次に四(し)あさってが来るんですよ」でも「さんあさっては言いづらいから・ささって・と発音します」。名古屋ではどうして、三あさってが無く、突然四あさってになってしまうのでしょうか。
 ちなみに、当時総務部に私と同じ出身地の女性が居たので確認したところ、何のためらいもなく、「ささって」と答えたが「このことは理解されないことだから、お互い胸の中にしまっておくことにしよう」ということにした。
 後日いろいろ調べた結果、常滑地区の一部の人からささっての語句を確認した。更に金田一さんによる文献で調査した結果、日本語には「やのあさって」という言葉があり、これが「ささって」に該当するようです。しかし、現在の標準語ではこの言葉を使うケースは無くなっているため、「あさって」までの使用に留めるべきであろうということでした。
 一日少ない日にちとは打って変わって……。
 約束の時間になっても皆が集まらない。
遅いじゃないかと問いただすと、それは「名古屋時間だから」と言われ、少々待たされてもあまり文句を言ってはいけないようで、30分ほどの遅れは名古屋時間の範囲らしい。
 旅行の出発が「しあさって」の場合、「ささって」を加算した私は、皆が出発した翌日に集合場所に行き、そして名古屋時間で皆を待つ。気が付いた時には皆は旅先、私は置き去りの身となってしまう。
 今ではすっかり名古屋に慣れて、標準的な日にちの経過にて生活をしております。
 会議開始の時間には名古屋時間を適用しておりませんので念のため。
 陶芸に興味ある方、ぜひお立寄り下さい。