[ 年頭所感2009 ] 年頭に当たって
東海科学機器協会副理事長
八神 基 株式会社ヤガミ
あけましておめでとうございます。今年の干支で己丑です。同じ干支は60年前となり、1949年・昭和24年です。私は4歳を迎える年でした。この年にあった出来事で、科学に関したものをチェックしてみました。
6月に日本工業規格JISを規定する工業標準化法が制定されました。7月には世界初のジェット旅客機のコメット号が試験飛行に成功。8月には旧ソ連が初の核実験に成功。10月には日本人初のノーベル賞を湯川秀樹博士が受賞。科学以外の大きな出来事では10月に中華人民共和国の成立が目につきます。わが国としては戦後のドサクサの中にあって、湯川博士のノーベル物理学賞受賞は当時の日本人にとって、飛び上がるような嬉しい一大ニュースであったと想像できます。
翻って、昨年には日本人として4名のノーベル賞の受賞がありました。これも世界的金融恐慌の不安にあって明るいニュースではありましたが、その事績がもう30年も前のことで、現在の日本の科学的レベルを代表するものではなかったのが些か残念ではありました。
さて、TKKは昨年に創立55周年を迎え、記念式典と記念旅行を執り行いました。今年は4月に第21回最新科学機器展の開催を控えています。先ずはこの展示会の成功が今年の最重要課題です。出展社の募集の最終追い込み、また展示会への来場者の動員に会員各社が奮ってご協力いただけますようお願いいたします。
みなさまにとりまして今年が幸多い一年となりますように!!