東海科学機器協会の会報

No.278 1999 10-12月号

電子メール入門(3)

名古屋科学機器株式会社 岡野 忠弘


p14-1
■海外でメールをする。

 今回はもしプロバイダが海外にアクセスポイントを持たない場合についてお話しよう。 今回ベトナム・ハノイ市でハノイ科学機器展99が開催され、参画したが、この地域は残念ながら外部のプロバイダはどこもアクセスポイントを持たないことは、訪問する前から認識していた。ベトナムに工場のある社長にも聞いてみたが、国際電話を使う、というアドバイスをいただいていた。実際どうなんだろう。今回現地での写真を送って欲しいと言われていたため、緊張の面持ちでハノイ空港を降り立った。早速ホテル(ホテル日航ハノイ)の部屋を見てみると、ちゃんと電話差込口がある。電源は220ボルト。ソケットもOKである。モデムセーバーも赤ではなく、橙色表示、まず大丈夫、
 パソコンのコントロールパネルのモデムのプロパティから、外線番号入力。こちらでは9を入力。多くの場合はトーンにチェック。次にメールソフトの接続を開け、そちらにはこのエリアの番号844(ベトナム国番号)を入力。これであとは接続すれば繋がるハズ。番号は国際電話だから、何も変更することもありません。90081152・・・(名古屋のプロバイダー番号)。何も応答がありません。モデムも応答なしという表示。何度やっても無駄。無駄。無駄。とうとう眠る時間もなくあきらめ、明日ビジネスセンターへ行こうと思い休んでしまった。
 翌朝ビジネスセンターに出向く。MissHaiが日本からメールを受けてくれた人である。どのパソコンからメールをしたかを聞き、そのパソコンのすべてのプロパティを確認。なんと本に書いてあったことにはすべての設定が欠落していた。
 まず、モデムのプロパティの内、国内の標準状態での設定、つまり「トーンを待ってからダイヤルする」のチェックをはずす。外線番号9のあとにコンマを入れる、であった。これを行うことにより快適に電子メールもE-mailも可能になった。急ぎ画像を送る。実際を見ること、成功事例に学ぶこと、これが一番であった。コンマを入れることは、本にも書いてあったが、実際に使ったことは初めてであった。
 今回ザウルスでも使ってみた。こちらはパソコンより何も設定らしい設定もなくメールも可能であったことを申し上げる。文字情報だけをメールするにはザウルスが楽である。 最後に、今回はホテル代と同じくらいの国際電話代がかかってしまった。ベトナムもプロバイダが存在するが、世界のどこのプロバイダとも乗り入れしていない。しかし、長期間滞在可能な場合はパスポートと写真と300ドルで可能なようである。なんだかドル稼ぎではないかと疑いもあります。