東海科学機器協会の会報

No.331 2010 夏号

〔会員だより〕アコーディオンの魅力


飯島電子工業㈱ 縣さよ子


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 アコーディオンという楽器をご存じでしょうか?きっと、何となくテレビで見聞きしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。そう、ヨーロッパの街角やカフェの風景のBGMで流れていそうな、あの独特な音の楽器です。
 アコーディオンは、左手で「蛇腹」を開閉して空気を送り込みながら、右手で鍵盤を、左手でボタンを押すと音が出る仕組みです。左手は主に伴奏のためにベースとコード(和音)を奏でるボタンですが、規則的な配列が理解できれば演奏するのに時間はかかりません。音が出る仕組みはとても単純なので初心者でも「まず音が出ない」ということはなく、実は誰でも弾くことができる気軽な楽器なのです。サイズ、デザイン、音色、仕様は非常に豊富ですし、電源不要でどこでも持ち運びができるうえ、「蛇腹」のコントロール次第でダイナミックさ、情熱、哀愁など表現の幅は限りなく広がります。音楽ジャンルを問わず自由に奏でることができるので、歌や、他の楽器との相性も抜群で、知れば知るほど魅力いっぱいの楽器なのです。
 私は9歳からアコーディオンを習い始め、今も先生に就いて練習に励む毎日です。長く続いている理由は、趣味の領域で、とにかく「楽しむ」ようにしていること、それから「人とのつながり」です。社会人になって活動の幅が広がったことで、地域や年代、国を超えた出会いがぐんと増えました。いろんな場所でたくさんの人とふれあいながら音楽を楽しめる、こんなに楽しいことはありません。
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 昔は演奏の場といえば定期コンサートだけでしたが、今では、友人との共演ライブ、バーやカフェでの演奏、結婚式やパーティでの余興演奏、地域イベントでの演奏など、出会いがさらに出会いを呼び、いろいろな所で演奏を楽しむ機会が広がりました。「次はどんな曲を聞いてもらおう、どう表現したら楽しんでくれるかな、いつかあの人と一緒に演奏したいな」・・・と、想像するだけでワクワクしてきます。
 飯島電子工業に入社してからも、社内の懇親会での余興で演奏させてもらい、ギターマンである社長との念願のセッションも実現しました(写真)。こうしてたくさんの人と楽しい空間を共有できるのも、アコーディオン、そして演奏を聞いてくださる方々のおかげですね。感謝、感謝です。