東海科学機器協会の会報

No.332 2010 秋号

COP10 AICHI-NAGOYA


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2010年10月、名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催され、併せて“生物多様性交流フェア”も始まります!!

 2010年10月、あいち・なごやで生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されます。
 COP10は、190を超える国や地域から8,000名を超える人々が参加し、生物多様性条約の目的の達成に向けた国際的な取組等について話し合う、今世紀に入って日本で開催される最大規模の国際会議です。また、2010年は、条約の「2010年目標(2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる)」の検証と、その後の目標設定を行う節目の年であるとともに、国連が定めた「国際生物多様性年」であることから、COP10は世界から大きな注目を集める会議になります。
 COP10にあわせて開催する「生物多様性交流フェア」は、政府・自治体、県民/市民、NGO/NPO、学術、企業など国内外の多様な主体にとって、生物多様性の課題や取組を持ち寄り、議論し、交流する絶好の機会になります。多くの方々にこの展示会に参加いただくことで、地球上の多様ないのちを守ることを目的とするこの国際会議を、真の成功へと導いていきたいと考えています。


生物多様性条約 第10回締約国会議

 COPとは、Conference of the Partiesの略で、国際条約に批准した国が集まる会議(締約国会議)を意味します。COP10は第10回目の締約国会議です。
 「生物の多様性に関する条約(生物多様性条約)」は、「地球上の多様な生物をその生息環境とともに保全すること」、「生物資源を持続可能であるように利用すること」、「遺伝資源の利用から生ずる利益を公正かつ衡平に配分すること」を目的としており、この締約国会議では、締約国がおおむね2年ごとに集まり、各種の国際的な枠組みを議論しています。

主  催  生物多様性条約事務局(カナダ・モントリオール)
ホスト国  日本
参加規模  約8,000名(想定)(193カ国政府代表・国連機関、NGOなど)
開催期間  2010年10月11日(月・祝)~29日(金)
  ●カルタヘナ議定書第5回締約国会合(COP-MOP5)
10月11日(月・祝)~15日(金)
  ●生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)
10月18日(月)~29日(金)
  ●閣僚級会合
10月27日(水)~29日(金)
会議会場  名古屋国際会議場

白鳥から、生物多様性を未来へつなごう。

「生物多様性交流フェア」では、さまざまな出展者によるブース展示のほか、ステージイベントやフォーラムなどを開催します。生物多様性について楽しみながら知り・学ぶことを通じ楽しみながら知り・学ぶことを通じて、未来へとつながる行動を喚起していきます。

【ブース展示】
会場:白鳥公園、熱田神宮公園
国内外の政府や自治体、国際機関、NGO/NPO、学術、企業などのさまざまな出展者が、プロジェクトやコンセプト、課題やアイデアを展示・発表します。
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生物多様性交流フェア

Interactive Fair for Biodiversity


生物多様性のために、世界が“生物多様性交流フェア”に集います。

期 間  2010年10月11日(月・祝)~29日(金)
場 所  白鳥地区:COP10会場(名古屋国際会議場)隣接
主 催  生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会

【フォーラム】
会場:名古屋学院大学体育館(「生物多様性交流フェア」会場内)
期間:2010年10月18日(月)~29日(金)
主催:生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会
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生物多様性交流フェアの「フォーラム」は、国内外の行政機関や国際機関、NGO/NPO、学術、企業などさまざまな方々にとって、生物多様性に関する成果発表や意見交換の場です。

【ステージイベント】
会場:熱田神宮公園
本会議場内で議論されている内容の紹介や、さまざまな主体による取組の成果発表などの他、コンサート、ライブ、トークセッションなども予定しています。

【その他】
会場:白鳥公園、熱田神宮公園
一般来場者や子ども向けの生物多様性をテーマにしたイベントや、食の恵みや環境に配慮した飲食ブースなど、多彩な企画を展開します。


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気候変動枠組条約、生物多様性条約の2種類で使われている。今回の名古屋でのCOP10は、後者の会議。


【気候変動枠組条約】
 1992年の地球サミット(国連環境開発会議)で採択された「気候変動枠組条約」の締約国により、温室効果ガス排出削減策等を協議する会議。条約に関する最高決定機関であり95年の第1回会議(COP1、ベルリン)以来、毎年開催されている。
 97年のCOP3は京都で行われ、2012年までの各国の具体的な温室効果ガス排出削減目標を課した「京都議定書」(Kyoto protocol)が採択された。1999年のCOP5(開催地:ボン、ドイツ)では、92年の地球サミットから10年目にあたるヨハネスブルグ・サミット開催期間中の京都議定書発効を目指す呼びかけが起こったが、その後、大統領就任直後のブッシュ米大統領(当時)が京都議定書交渉からの離脱を宣言し、オーストラリアも京都議定書を締結しないと表明したことで、締結国数の不足により発効が遅れた。ロシアの議定書締結(2004年)を経て、05年に発効。
 京都議定書の締結国は、183カ国と1地域(EU)(09年1月14日現在)。日本は、08年から5年間で温室効果ガス排出量を6%(対90年比)削減する内容で、98年に署名、02年に締結した。
 気候変動枠組条約(正式名称「気候変動に関する国際連合枠組条約」、United Nations Framework Convention on Climate Change / UNFCCC)の締約国は現在、12年に期限を迎える京都議定書に続く新たな国際的温暖化ガス削減目標(「ポスト京都議定書(Post-Kyoto Protocol)」)を協議中。07年にオーストラリアが京都議定書の批准を宣言したことにより、先進国のうちで京都議定書を締結していないのは米国だけになった。


生物多様性


地球上に多様な生きものが存在し、それらが支えあってバランスを保っている状態のことです。現在地球上には、様々な環境に適応して進化した3,000万種ともいわれる多様な生きものが生息しています。
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生物多様性の危機


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第1の危機
開発や乱獲による生態系の破壊、生息地の減少。
第2の危機
里地里山などにおける人間の働きかけの減少による影響。
第3の危機
外来生物などによる生態系のかく乱。
第4の危機
地球温暖化による危機。


私たち人間の生活は、たくさんの生きものに支えられている一方で、多くの生きものに影響を及ぼしています。そのため、多くの生きものが絶滅の危機にさらされているといわれています。これは、人間が自身の命を支える生物多様性を減少させ、自らの「絶滅」の危機を招いていることに他なりません。


生物多様性条約 条約の成立経緯


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