東海科学機器協会の会報

No.321 2008 夏号

[ 会員だより ] ゴルフ遺伝子のはなし

中部科学機器(株)
佐野 秀之


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 家族や知人と楽しさを共有する。仕事のパートナーとコミュニケーションを保つ。自分の本質を知る。ゴルフで過ごす時間は必ず何かを与えてくれます。

長年ゴルフに親しみ、また厳しく鍛えられてきました。古希を過ぎたこの頃、その自分の得た経験や理知を、何かに発展する道筋として繋げたいと感じつつあります。

 父親に反発する息子の姿は当然の“さま”ながら、彼らはそれぞれに社業を引き継ぐべく成長し、社会人同士、先輩後輩、親子、お互い文句を交わすことも楽しみの一つです。引き継いだのは社業のみならず、ゴルフもまた・・・。

ゴルフ談義は、大いに結構。一端の大人になった彼らの顔が、自慢気に逞しくも見えます。

最近では、この談義に孫が加わるようになり、その指摘の的確さには舌を巻くこともしばしば。プロ選手の契約メーカー・クラブ情報・トーナメント実績は勿論のこと、我々“先輩”達のスイング分析まで。息子には平気で言える辛口も、孫には苦笑いになる始末です。

 しかし、スコアメイクやメンタル面は、一朝一夕で成り立つものではありません。

ジュニア大会に出場し始め、知識や机上論でコントロール出来ないものに苦慮し、周りにもまれている姿には、 愛おしさとともに‘自分に負けるな!’という‘祖父’心が働きます。

 身体を育て、心も育む。やはり経験に勝るものはなく、人生ではまだまだ先輩面をさせてもらいます。ゴルフを通じ、私の友人が息子の、そして孫の知人にもなっていく。

年齢差を越えたこの人の繋がりもまた、ゴルフが与えてくれる財産でしょう。

科学の‘DNA’とは別の、ゴルフ遺伝子がここにあります。