昇龍
東海科学機器協会 理事 八神 基(株式会社ヤガミ)
いよいよ西暦2000年の幕開けを迎えることとなりました。
西洋キリスト教の国々では、ミレニアム(千年紀)を祝う大掛かりな事業が行われているようです。
東洋では今年は辰年、動物になぞらえると龍となります。龍は十二支の中で唯一想像上の動物です。天空でも地上でも水中でも生きることができ、中国では皇帝は龍の化身として絶大な権力を有していました。
年賀状では「タツの落し子」が描かれているものを多く目にしますが、できれば勢いよく天を翔ける「昇龍」をイメージしたいものです。
我が国もバブル経済が崩壊して早や10年、景気もなんとかならんかと思い煩いつつ、失われた90年代に別れを告げ、今年はこの龍にならって、大いに昇り詰めたいものです。 龍頭蛇尾に終わらぬよう、年の初めから気合いを入れて頑張ってまいりましょう。