東海科学機器協会の会報

No.279 2000 1月号

西暦2000年を迎えて

東海科学機器協会 理事 細居 邦造(株式会社ダルトン)


明けましておめでとうございます。

 西暦2000年という節目の年を迎えるに当り、私自身にとっても又、旧年と異なって、新しい地で新年を迎えることが出来ましたことは、これ迄にない喜びを感じております。
 さて2000年問題で揺れている世界経済の内でその動きを考えれば、資金と情報は既に国境を越えグローバル化が進行し、一方経済のリジョーナル化とローカル化の現象の中で産業構造は付加価値増殖型の産業がリーリングセンターとなって来ています。これから21世紀に向けてはまさにハードシステム型経営からソフトシステム型経営への移行が増々進み、個性適応型システムの実現に向けて個人をベースに価値観の多様化と個性の重視への対応を要求され、機能的には高成長経済下の多機能、高機能から簡略化への移行の動きが、高度情報技術面からは知的情報(記号系)の音・文字・情景等々から味・香・肌ざわり・コミュニケーション・閃き等々の心的情報(非記号系)へよりシフトされて行く様子が顕著に見られるようになって来ています。p7_cut1
 そうした高度情報社会-情報が価値を生む社会は又、女性の時代とも呼ばれ、情報産業、情報処理産業、情報通信産業、デザイナー等心的情報関連分野での活躍はご承知の通りのことと思います。
 知恵(頭脳)を働かせる時代、知恵の使い方を問われる社会に私達の身近な東海科学機器協会会員の中の多くの企業がそれらを実践され、又されつつあることは、まさに21世紀は東海地区の時代と言うにふさわしい新しい世紀となることは間違いないのではないでしょうか。
 最後に私が名古屋に赴任し半年になりますが、この間会員の皆様方を初め周りの方々の温かい御支援、御厚情を賜り、改めて御礼申し上げる次第です。
 本年も旧倍の御支援、御指導の程よろしくお願い申し上げます。